阿波踊りが予想以上に面白かった件
久しぶりに見に行きました阿波踊り!!!!
父親の実家が徳島で、小学生くらいの頃は夏休みの度に帰省して見に行ってたんですけども高校、大学になるにつれ訪れる機会も減りすっかりご無沙汰でした。
正直すごい好きって訳じゃなかったんです。
目の前を色んな連が通るけど基本やってる踊りは同じだし、子供だからすぐに飽きてひたすらかき氷を食べていました。というかかき氷が食べたいが為に見に行っていた節もある。
だから今回もそんなに期待せず、「折角だし見に行くか〜」っていう軽い気持ちでした。
が。
が!
予想以上に面白くなってた!!阿波踊り。
なんで昔はこの面白さに気づかなかったんだろーって不思議になるくらいの面白さ。いやでも一緒に行った父親に「阿波踊り前より面白くなったよね?」って聞いたら同意してたからやっぱり昔から進化したのかもしれない。
私が一番面白かったのは、とにかく連によって個性がある所です。
子供の頃はどの連も同じだなんて思ってましたがとんでもない。阿波踊りは有名連から大学のサークル連まで大小様々な連がひたすら街を踊り歩きますが、その中に同じ連は一つとしてありません!!
①振り付け
連によって振り付けが非常に異なります。これには感動した。どの連も凄く頑張ってらっしゃる。そりゃ一年中練習してるわけだ……(徳島在住の人に連に入ろうと思ったことないのか聞いたら、一年中練習してて最早部活みたいだから嫌だと言われた)
例えば一度女踊りが集まって二手に別れると、その間から男踊りが前進してくるとか、
途中で太鼓の連打と共に男踊りがワーーッて走り出して、〆の音で一斉に決めポーズ取るとか。
この説明で分かるかな……よく分かんなかったら申し訳ない。実際に見に行ってみてください。
②衣装
衣装はやっぱり、華やかな女踊りの着物を見るのが楽しい。
ピンク系統が王道でかわいいと思いきや、青色に差し色でほんのりピンクとかもキリッとしてて好きだし……とか、衣装好きには堪らんです。
連名を染め抜いている所も多いですし、鳴門連は連名と絡めて鳴門名物、渦潮をモチーフにした意匠にしてて面白かったー。
③変わり者
変わり者というか変わり種というか……。
連の中にたまーにいる、変わった踊りをする人を見つけるのが楽しいです。
皆まっすぐ進んでるのに一人だけ右へ左へふらっふらしてる人だとか、途中で何故か逆行して追いかけっこもどきを始める人だとか、一人だけちょんまげでお殿様の格好してる人とか。
地味ーに個性豊かな人が紛れ込んでます。あとはこの連のこの人の声が好きだなーとか連で一人お気に入りを見つけようとするとより楽しめる…かもしれない。
久しぶりに見た阿波踊りは記憶の中のものと随分変わってました。
演舞場を練り踊るだけじゃなくて、川べりの広場とか商店街の中だとか、至る所で踊ってる人たちがいる。ああいうのは昔見なかったな。
移動してる最中でもあっちゃこっちゃっからチャンカチャンカと鳴り物の音が遠ざかったり近づいたりするんですよ。
道には出番が終わった踊り子さんが普通に歩いて出店回ってるし、あとちょっとで出番が来る連がフライングで音鳴らしてたりする、とんでもなくカオスな空間が出来上がっていて、こりゃぁすごいエネルギーだなぁと思いました。
この、熱気に包まれたわけの分からなさがエモいのだ!!!!
祭りは六時から始まり十一時まで行われてるんだけれど、十一時、最後の連が演舞場を踊り進んでいくと、その背後からは立入禁止が解除され、一般客が次から次へと踊り始めるんです。
観覧席で見ていた人も席を降りて後ろの列に加わる。解説のアナウンスも「皆さんも見る阿呆から踊る阿呆になりませんか」って煽る。
戸惑いがちにぎこちなく手足を動かしている人もいれば、明らかに経験者だと分かる程流暢に踊ってる人もいる。
色んな人がごったになって一緒になって踊ってる光景が強烈にエモくてもうだめでした!!!
面白いコンテンツ見つけちゃった!!!!!!!!
あ、ちなみに最後、私も踊りました。見よう見まねでやったけど結構難しかった…。
というわけでこれで阿波踊りの魅力を伝えられたのか不安ですが興味を持たれた方は来年の夏においでませ徳島!!!!
是非、徳島で宿をお取りください……じいさん連中が、「観光客は皆高知とか大阪とか県外で泊まって徳島には阿波踊りを見に来るだけだ」って嘆いてたので……。